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社長ITコラム

ITに関する個人的な意見から最新の技術情報、IT技術の活用についてお話しします。

ビル・ゲイツ引退 (2006年7月)

2008年7月に米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が経営の第一線から退くことを発表した。 その後は会長職には残るものの、奥さんと共に設立した福祉財団の活動に大半の時間を費やすという。 世界一の資産家がボランティアに注力するというのは、いかにもアメリカ人らしい。

ビル・ゲイツと言えばマイクロソフトの創立者で「Windows」の発売によりパソコンを世界中に普及させた功労者でもある。 Windows以前を考えても「MS-DOS」でパソコン市場を活性化させた。 経営者としても秀でるものがあったのは誰もが認めることであろう。 私も経営者ではあるがソフトウェア技術者としては、「BASIC」を開発した功績も多大なものがあると思う。 たかがBASIC、されどBASICである。もしBASICがなければこれほどパソコンも普及していたかは疑問である。 スパコンやメインフレームに専用の端末でシステムを構築するしか方法がないとすれば「ソフトウェア業界」も これほど大きくならず極一部の専門家の集団になっていたかもしれない。 私が学生の頃(20年程前)には、パソコンでソフトを作るといえばBASICかマシン語であった。 当時はマイコンと呼んでいて工学部の学生でも使いこなせる人は「マニア」と呼ばれていた。 それでも雑誌に記載されているBASICのゲームプログラムを入力し、動かしてみると何ともいえない喜びがあった。

話しをマイクロソフトに戻すが、やはりビル・ゲイツのカリスマ性は大きいと思う。 「ビル・ゲイツ 引退」でGoogleで検索すると43万件以上もヒットし世の中の反響も大きいのだと思う。 ヒットしたページをいくつか見てみると、ライバルと呼ばれるGoogleの影響をあげている記事等が多かった。 Googleはソフト開発の会社ではなくウェブ・サービスの会社である。すなわちソフトウェア産業がウェブ・サービス産業に 侵食されてきているという。 彼の引退後、カリスマを失ったマイクロソフトがどのように変わるのか。どのようなサービス業に変わっていくのか注目である。

情報と通信 (2006年2月)

私が最初に勤めた会社の社名には「通信」という言葉が使われていた。 現在パソコンの通信=インターネットと言っても異論を唱える方はいないであろう。 しかしコンピュータの通信は、幅広いものがありそれぞれの通信に決まりごとがある。 これがプロトコル(通信規約)でありブラウザを使ってインターネットを閲覧するのに使用するのは 「http」というプロトコルである。アドレスの最初に「http://」と入力するのは httpというプロトコルを使って通信しますと宣言していることである。 パソコン初心者は、「お約束」として最初に入力するものと思っている人が多いが 通信の基本としてプロトコルがあること位は、理解してほしいものである。

通信を英語で「communication」と言う。コミュニケーション即ち人間同士の会話と同じである。 我々日本人は「日本語」というプロトコルを使って会話することが前提となっている。 片方が「日本語」で、もう片方が「英語」というプロトコルを使っていたら会話(通信)にならない。

話しは戻って最初の会社で学んだことのひとつに「通信(コミュニケーション)の基本は コマンド(命令、要求)が来たらレスポンス(応答)を返す」という事である。 片方から一方的にコマンドを送り続けてもレスポンスがなければそれは通信とは言わないということである。 まさに、会話=コミュニケーションである。

昨年、ヒルズ族の一部の経営者が放送メディアを買収しようという動きがあった。 「放送と通信の融合」である。「放送」は一方的に電波を送りつつけるので「通信」ではない。 そこにインターネットという通信メディアを複合的に活用することにより相乗効果をあげようと 考えたのである。手法はともかくとしても考え方としては放送と通信の違いを理解していなければ このような発想は生まれてこないのである。

インターネットの普及で情報を入手することが簡単にかつ便利になった。 マスメディアからの情報に左右されていた頃に比べて情報量は膨大になっている。 昔から言われていることであるがこの「情報」を100%鵜呑みにしてはならないと言うことである。 某国営放送のニュースであっても絶対であることはなく、間違った情報を伝えることもある。 また、その放送の仕方・伝達方法により偏った思想が送られてしまう可能性もゼロではない。 一昔前に「松本サリン事件」という悲惨な事件があり、第一通報者であるAさんが警察の取調べを受けるために 警察に向かった時、ほぼ全てのメディアがAさんを「容疑者」であるかのように報道した。
※「容疑者」として捕まったとは言っていない。
しかしそれらを見て、聞いていた人はAさんが「容疑者」であると思い込んでしまった。 Aさんも被害者であったにもかかわらずである。 数ヵ月後「某集団」に容疑が問われだした頃、世の中の人はAさんは無関係であると知ったのである。 この一連の問題は、放送側の問題だけでなく受けての情報リテラシー(情報の読み書き能力)の低さにもある。 今後も情報量は増える一方であるがその中で正しい情報、有益な情報を吟味する能力が問われる時代になっていることは 間違いないであろう。

2006年 携帯電話事情 (2006年1月)

 新年明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。
といいながらも松の内はとっくに過ぎている。(^_^); まだ、3回目のコラムであるが読者の方から早くUpするようお叱りを受けた。 F社のH原さん、S社のS藤さん今年もよろしくお願いいたします。
さて、2006年のIT技術はどのように進化してくのだろうか? IT技術は「ドッグイヤー」と言われるくらい進歩が著しく早い。 この年になると新しいことが頭に入りにくくなってくる。今年はどのような年になるのであろうか・・・

今年の注目として、個人的には携帯電話の番号ポータビリティ制度がある。
携帯通信会社を変更しても電話番号が変わらない制度である。これにより益々各社の競争が激しくなるであろう。
今月の28日からはJR東日本のモバイルSuicaのサービスも始まる。
携帯電話、Suicaと言えばICカード、ICチップである。数年前はICカードの種類も複数あったが現在ではTypeCが主流となっている。 いわゆる「デファクトスタンダード」になりつつある。ISO標準のTypeBがどこまで普及するか注目である。 2年前に携帯電話とユビキタスについて講演したことがある。いよいよユビキタス時代の到来である。
個人的には大歓迎である。 では経営者として考えると・・・複雑な心境でもある。

折りしもこのコラムのネタを携帯電話にしようと考えていた所、日経ビジネスの最新号で「ケータイ大国の幻想」という特集が組まれていた。 携帯電話製造メーカーは全滅であるというのである。第3世代携帯の開発費は100億円を超えるらしい。 (その大半はソフト開発費であろう) さらに国内では新規需要が望めなくなっているし、海外では日本のような「オサイフ」「ミュージック」機能は必要条件ではないらしい。 またケータイデフレが始まったというのである。 PHS大手のウィルコムから発売された携帯端末にスカイプ(IP電話用ソフト)をインストールすると携帯端末同士または相手がパソコンならば 通話料が無料となる。
多くの業種で企業の合併や統合が進んでいる。電機メーカーもその波に乗らざるを得ないということであろう。 大企業がさらに大きくなっていくのである。 とすると弊社のような小企業が生き残るためには、最新の技術にいち早く取り組み他社には負けない質の良いサービス(システム) を提供するよう心がけなくてはならないと思う。
コラムというより今年の抱負のようになってしまったが新年最初ということでご勘弁を。


ユーザインターフェース (2005年12月)

先日、SonyのPS2が世界出荷累計が1億台と超えたとの報道があった。 PS3が来年(2006年)春頃の発売予定だそうである。
テレビゲームで思い出すことがある。 私が学生の頃(1980年代)、大学の研究室の教授が「なぜファミコン(任天堂のファミリーコンピュータ)が売れているかわかるか?」と質問してきた。 「おもしろいソフトがあるから」と答えると「それも理由の1つだが、1番の理由は子供でもお年寄りでも簡単に操作できるからだよ。」と仰った。 確かにコンピュータというとアルファベットだらけのモニター画面とキーボードを連想していたがいくつかのボタンだけで操作できるコンピュータというのは当時としては他に類を見ないものであった。 その時初めて「ユーザインターフェース」という言葉を知った。 教授曰く「だからこそシステム開発する時は、ユーザの使いやすいものを作らなければならない」ということであった。 それから今日に至るまで私の中では「ユーザインターフェース」の良さがコンピュータやシステムの重要度1番となっている。

時代も変わりキーボードだけのパソコン(当時はマイコンと呼んだ)とテキスト(コマンド)ベースのOSから マウスを使ったグラフィカルなOSへと変遷を遂げた。 ご存知の通り、Windows95(Microsoft社)が発売されパソコンブームやインターネットブームが起こり、現在ではブームではなく生活の一部となっている。 「ユーザインターフェース」が良くなった典型例である。

パソコンで日本語入力というとローマ字入力かカナ入力かという所で選択肢がある。 全くの私見であるがそのうちテンキー入力、即ち携帯電話のような入力方法も出来るようになると思うのは私だけだろうか?
また、最近はパソコンやインターネットの世界でもバリアフリー対応が求められている。 ウェブコンテンツ関係では
W3Cが 「ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン1.0」が技術書を公開している。
総務省からは 「インターネットにおけるアクセシブルなウェブコンテンツの作成方法に関する指針」が発表され
JIS規格では 「JIS X8341:高齢者・障害者等配慮設計指針」が公示されている。
これらアクセシビリティというのもユーザインターフェースの一部である。
これからは、ウェブでのサービスやコンテンツ作成時にも「ユーザインターフェース」(アクセシビリティ)の良さが求められている。


デジタルとアナログ (2005年11月)

先日、街を歩いているとふと美容室の店先に目がとまった。
「デジタルパーマ ¥8000」
金額ははっきり覚えていないが デジタルパーマの文字はしっかり脳裏に焼きついた。 美容室に通っていたのは、かれこれ一昔前のことで何のことか意味がわからなかった。
ただ、普通のパーマをアナログパーマと呼ぶのだろうか? そんなことを思うのは職業柄なのであろうか。
アナログとデジタルは正反対の意味で使われることが多い。
例えば、アナログ=古いもの、デジタル=新しいもの
レコードがアナログ、CDがデジタル。
自分が中学生の頃、腕時計のデジタル製品が出現し友人は皆デジタル時計を持っていた。 人と同じがいやで高校の入学祝いで祖父が時計を買ってくれるという時に迷わずアナログ時計を選んだ。
最近では、自分の事をアナログ人間だからなどと(オヤジという意味で)口癖のように言ってしまう。

正確には、アナログ=連続的な、デジタル=断続的なという意味であり電気信号を表したりする。 そしてデジタルという言葉はコンピュータが世の中に出現してから出来た単語で digit(アラビア数字の0から9)から派生したものである。 すなわちコンピュータが世の中に出現しなければデジタルという言葉も存在しなかったと思う。 また、世の中IT技術で便利になってはいるがアナログも捨てがたいものがある。 私は未だにビートルズのLP(懐かしい響き)を大事にしまっている。 もちろん時計もアナログ時計である。自慢は祖父に買ってもらった時計を未だに使っていることである。 デジタル技術を有効活用しつつ、アナログ的なものも大切にしたいものである。

さて、冒頭に述べたデジタルパーマとは、 「ロッドの温度をダメージ から守る為、高熱にならないように、デジタルコントロールしたパーマ技術のこと」 だそうである。
もちろん、調べたのはデジタル技術(インターネット)であることは言うまでもない。